2022.05.12 乱筆文字でも高精度に認識PFU、新OCRソフトを7月発売
AI-OCRの読取精度を向上させ、乱筆文字でも高精度に認識する
斜めに記入された文字列や枠外にはみ出した文字でも、人工知能(AI)が高精度に読み取るOCR(光学式文字認識)の新ソフトウエアを、スキャナー大手のPFUが7月に新発売する。手書きの紙帳票を多く取り扱う自治体や官公庁の帳票情報のデータ化を支援するのが狙い。
7月8日から販売を始める新ソフト「Dyna Eye11」は、AIによる文字認識精度を向上させ、従来は認識が困難だった枠外にはみ出た記入にも対応。自治体が扱う手書き帳票記入時によくある斜めに傾いた文字列や、書き損じによる取り消し線、文字と押印が重なるケースなどでも高精度な認識を実現。認識精度は従来の96.1%から99.2%まで向上した。
同社スキャナー事業部の村上忠夫マネージャーは「紙を使った業務が多く残る自治体や官公庁で利用してもらいたい」と話した。今後3年間で30億円の販売を目指す。
(13日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)