2022.05.25 【次世代自動車用部品・材料特集】本多通信工業車載用コネクター 高速伝送ニーズに選択肢を

小型高速通信(6ギガ/12ギガbps)対応LVDSコネクター

 本多通信工業(HTK)は、90年の歴史を持つ、〝つなぐ〟をキーワードとした電子部品のコネクター専業メーカー。創業から現在まで通信分野で培った技術・ノウハウで、FA分野、そして車載分野へと事業を展開している。

 「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」では、主力商品の車載カメラ用コネクターをはじめとして、「高速伝送」をキーワードとした車載用コネクターや、自動車の生産設備向けに実績のある産業用コネクター、今後リリース予定の新商品を出展する。

 新商品として出展する「小型高速伝送(6ギガ/12ギガbps)対応LVDSコネクター TAHシリーズ」は、車載用LVDSコネクターとして業界最速の12ギガbpsの伝送速度を実現した。

 伝送時の信号劣化抑制や長期信頼性といった車載で求められる品質、業界最小水準のサイズ、誤挿入を防止する多彩なキーバリエーションなどの特徴も有している。自動運転やADASの進化・普及により扱う情報量が増大する車載機器の接続やECU間の車内ネットワークなどへの利用が期待される。

 また、同社の主力コネクター「小型高速伝送(3ギガbpsまで対応)コネクター TAKシリーズ」のバリエーション展開として、SMT(リフロー実装)タイプも出展する。同社独自構造の「ペアコンタクト配置」が基板上のペア配線を容易にし、顧客の基板レイアウト設計の最適化と基板実装の効率化に貢献する。

 TAKシリーズは、全面金属シェル構造による高いEMC特性と、誤挿入防止キーを備えており、自動車・建機・農機などの車載機器や車内ネットワークを中心に、スーパーコンピューターの制御部などにも採用されている。使用温度範囲は、マイナス40~プラス105度。

 同社は、高まる高速伝送ニーズに幅広い選択肢を提供すべく、今後も商品ラインアップの充実に取り組む予定だ。