2022.06.20 【冷蔵庫特集】三菱電機MZシリーズ新開発ウレタンで容量増、厚さ26ミリメートルに進化

「中だけひろびろ大容量」MR-MZ60H

 三菱電機は、約8年ぶりにフルモデルチェンジした冷蔵庫「中だけひろびろ大容量」MZシリーズで、高まる内食需要に応える。

 MZシリーズは、新開発したウレタンにより、容量アップを実現した。庫内容量602リットルのMR-MZ60Hと、540リットルの同MZ54Hの2機種をラインアップしている。

 従来は、液状からすぐに発泡してウレタンに固まっていたが、新しいウレタン原液では液状のまま薄い空間にも入り込むようにした。それにより、今までウレタンが入り込めなかった部分の断熱性を高めて、ウレタン全体の厚みを減らしている。従来機の厚さ42ミリメートルから、MZシリーズでは26ミリメートルに進化している。また、天井面の傾斜を排除したこともあり、買い物かご(33リットル)約1個分の容量拡大にもつなげている。

 冷蔵室の棚は高さを微調整した。チルドルーム上の棚は段違いにすることで、鍋を入れても上部空間に食材を置けるようにした。ドリンクなど入れる物に合わせて区切れるボトルストッパーをドアポケットに採用。卵ケースは冷蔵室の棚にもドアポケットにも置ける仕様にしている。

 夏場に特に使用頻度が上がる氷。製氷タンクは、1996年から2011年のモデルまで採用してきた、チルドルーム前の床に埋め込む「埋めちゃっタンク」を〝洗える〟タイプにして復活させた。埋めちゃっタンクは、庫内を広く使えるなど当時から好評だったが、製氷皿が洗えないなどの課題があった。断熱材を薄くしたことで製氷皿や水の通るパイプなどを外して洗えるように改良。11年ぶりに「洗える埋めちゃっタンク」として搭載している。

 日々の使い方を学習し最適運転する「全室独立おまかせA.I.」により、製氷タンクの水が無くなりそうだとスマートフォンに通知してくれるように進化した。