2022.06.24 工場(こうば)がバーに早変わり!?東大阪の盛光SCMで〝住工共生〟めざすイベント

工場内の大きな機械がライトで照らされる中、音楽ライブも開催された

 工場(こうば)がバーに―!? 板金加工やダイカスト金型などを手がける盛光SCM(大阪府東大阪市)で24日、イベント「Co-Bar(コー・バー)」が開かれた。営業時間外の工場がライトアップされ、バーに早変わり。地域住民だけでなく、仕事を終えた周囲の工場からも人が集まり、冷たいビールを楽しむ姿が見られた。

 盛光SCMが営業時間を終えた午後5時30分。敷地内にはクラフトビールやカクテルを提供するバー、たこ焼き屋、スーパーボールすくいが出店。工場の入り口が開け放たれ、普段は関係者以外立ち入ることができない内部をライトアップ。大きな機械が並ぶ中にステージが設置され、音楽ライブも開催された。

 開場直後から、続々と人が集まり、すぐに敷地内はにぎやかに。子ども連れの地域住民が出店を楽しんでいたほか、仕事を終えた周囲の工場の人々も訪れ、冷たいビールを楽しみながら名刺交換する姿も多く見られた。

 イベントは、日本屈指のものづくりのまち、東大阪で課題となっている住工共生に対し、工場と地域の橋渡しをするのが狙いだ。

 盛光SCMの草場寛子社長は「完成品しか目にしない子どもたちが、ものづくりの空間に足を踏み入れる機会になる。工場同士にとっても、同業や異業種が集まり、雑談する中から新しい事業が生まれるかもしれない」と話した。
(6月29日付電波新聞関西版・電波新聞デジタルで詳報します)