2022.06.28 「知財の源泉」研究開発センターの拠点を初めて台湾外で半導体3Dにつくばで取り組むTSMC
クリーンルーム(TSMC提供)
台湾TSMCが先週お披露目をした、TSMCジャパン3DIC研究開発センター(茨城県つくば市)。同社として海外に設ける初の研究開発拠点になる。
「R&Dはやはり、IP(知的財産)の源泉。これまで台湾から出なかった。それだけに今回は画期的だ」と同センター長の江本氏も強調する。
世界最高レベルの自動化システム(AMHS)などを導入。最先端のホロレンズも活用され、コンピューターを使い、リアルタイムでラインが台湾側と共有される。ここで得られる知見が、ほかの工場に移される見込みだ。
「2ナノも当然やるし、もっと先端、とても高い装置を使っての投資もする。だが、3Dファブリックなら、そんなバカでかい投資をしなくても、似た機能ができる可能性がある」と江本氏。
同社は現在、3D市場の予測を精査しているという。「コンペティターにも頑張っていただき、全体のマーケットが増え、例えば4兆、5兆円となって私たちが半分とれたとして、サプライヤーさんがスケールメリットを得られ、みんながメイクマネーできることが必要だ」と展望する。
幹部のプレゼンや施設の公開などから、同社の「ウィンウィン」戦略の一端を見た。
(29日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)