2022.07.04 各地の地域電器店、魅力ある店づくりに工夫料理教室やキッズスペースなど
子ども連れでもゆっくり品定めができるようキッズコーナーを設ける店も(福島市のナカオ)
顧客との密接な関係から存在感を見せる地域電器店。コロナ禍以降、商環境や顧客ニーズに変化を生じたなか、関係強化や「来店しやすい雰囲気づくり」に一層の工夫が求められている。
愛知県豊川市のドリームワン花田は毎月、調理家電を使った料理教室を開催している。気軽に来店してもらおうと同社社長の妻が企画。参加費は300円で1回に8人まで。
最新式のオーブンレンジや圧力鍋の使い方、調理のコツを学びながら、短時間で作れるおかずやデザートを作って一緒にランチをする。参加者からは「家事の時間短縮になった」「洗い物が少なくなった」と喜ぶ声が寄せられているという。
来店の際に家の困り事や家電の修理・買い替えの相談をすることもあり、聞こえの相談会やスマートフォン・LINEの教室も定期的に開いている。
店内には手書きのPOPのほか「でんきやさん通信」には暮らしの役立ち情報を掲載。ホームページやLINEでも情報発信をしており「気軽に相談できる店づくり」を目指している。
福島市のナカオは、2012年に新店舗をオープン。新店舗は旧店舗の3倍の広さで約200平方メートル。オール電化商材、太陽光発電など各コーナーに分けて展示を行っている。その後、店内をリフォームしてシステムキッチン、バスなどの展示を充実させた。
イベント開催時には、特価商材などを前面に出した展示を行っているほか、POPを使い、各商品を説明。店内にキッズコーナーも設けるなど、子ども連れでもゆっくり商品選びができるように工夫している。
(5日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)