2022.08.02 家電リサイクルを学べる常設展示ブースオープン大阪・南港に日本初、多くの親子連れが来場

オープンした家電リサイクルを学べる日本初の常設展示ブース

操作盤でさまざまな動画を確認できる操作盤でさまざまな動画を確認できる

 家電製品の安全性の向上、省資源対策などの政策を立案、実施する一般財団法人家電製品協会(東京都千代田区、沖津雅浩理事長)は2日、大阪市住之江区の南港ATC・おおさかATCグリーンエコプラザ内に家電リサイクルの取り組みを楽しみながら学べる日本初の常設展示ブースをオープンした。将来の循環型社会を担う子どもたちが家電リサイクル4品目やリサイクルプラントを楽しく学べるよう大型ディスプレーや実機を展示。初日はたくさんの子どもたちが来場した。

 施行から既に21年が経過した家電リサイクル制度。ここ数年ではリサイクルの台数が増加傾向にある。一方、家電の買い替えサイクルは10~15年と長く、制度の認識定着を図るためには、継続的に訴求する必要があるという。

 今回、開設したブースは将来の循環型社会を担う子どもたちが「家電リサイクル」の取り組みを学べる施設として開設。小学校や中学生を対象に、家電4品目やリサイクルの仕組み、リサイクルプラント処理の技術を実物、ゲーム感覚で学べる工夫を施した。

 展示ブースは幅5.4メートル、奥行き2.6メートル。ここに家電リサイクル4品目のカット見本を用意。また、75インチの大型ディスプレーを用意して、家電リサイクル工場の工程やリサイクル技術を紹介。ディスプレーに映し出される映像や画像はコクピットのようなコントローラーで操作でき、12個のコンテンツをゲーム感覚で、楽しんで学ぶことが可能だ。

 オープン後にはたくさんの親子連れが来場。説明員が家電リサイクルの仕組みやリサイクルで分解されたパーツを実物で披露。また、リサイクル工場の冷蔵庫の破砕の映像や正しい家電リサイクル処理の方法など動画で紹介した。

 将来的には展示数を拡大するほか、体感型のアトラクションも導入する予定。近々には、破砕機のミニモデルなどを用意し、動態を中心とした展示を心がける。家電製品協会の伊藤章専務理事は「来場者がリピートしてくれるような展示を心がける。新しい展示物を用意し、飽きない工夫を凝らしたい」と語った。