2022.08.30 【ソリューションプロバイダー特集】富士通ラーニングメディア 青山 昌裕社長人材育成、DX浸透で関連コースを拡充
企業のDXが加速し従業員の働き方が多様化する中、人材育成投資は着実に高まっている。個人のスキル・能力開発のみならず、組織力の向上につながるサービスを提供し、高度化する人材育成ニーズに応えていく。
2022年度上期(4~9月)はコロナ禍が依然として続いているものの、需要は堅調に推移している。4~6月に集中する新人研修も集合形式で実施した企業は多く、オンライン形式とともに好調。コロナ禍以前から研修サービスのオンライン化を進めていたことが奏功し、リアル・オンラインどちらにも対応できることが顧客から高い評価を得ている。
現在、約8割、700コース以上の研修がオンライン対応している。従来、実機が必要だったプログラミング研修もブラウザ上で実習できる環境を構築。オンラインでのプログラミング研修が一般化し始め、今後リスキリング(変化に対応するため新たな知識やスキルを学ぶこと)を目的とした研修にも活用していく。
多様な業種・業態でのDX浸透に伴い、関連コースも幅広い業界から引き合いがある。今年6月にはクラウド型学習管理システム(LMS)「ナレッジカフェ」が、政府情報システムのためのセキュリティー評価制度(ISMAP)においてその基準を満たすものとしてクラウドサービスリストに登録された。これはLMSとしては初。顧客の人材育成を安心安全に支援し、政府や自治体、金融などミッションクリティカルな分野での人材育成にも対応していく。
今後の市場見通しは堅調。下期(22年10月~23年3月)はリスキリングや企業・組織のカルチャー変革などの分野について新たに122コースを拡充する。在宅勤務を導入する企業も増え、従業員同士のコミュニケーションが減少傾向にある中、いかに社内のエンゲージメントを高めていくかは非常に重要。新規コースでは多様な働き方が広がる中、個人のマインド醸成や企業カルチャー・組織変革を実践する考え方を学ぶことができる。一人一人に寄り添う研修サービスを提供し、企業と個人の成長を支援する。