2022.08.30 【ソリューションプロバイダー】OSK 橋倉 浩 社長好調見せるSMILE V後継製品
前半戦は経常利益、売り上げとも伸長できた。電帳法改正やインボイス制度対応に向け、主力の統合業務パッケージ「SMILE(スマイル)V」を機能強化した後継製品のセカンドエディション(V2)が時流に乗った形で想定以上に売り上げた。
スマイルVは5年前に、オンプレミス(自社運用)向けにリリースしたが、クラウドへの移行も含めちょうど入れ替えタイミングで、法改正とインボイス対応が重なった。6月のスマイル製品の売り上げは前年同期比1・4倍となり新記録を達成した。
開発としてもタイムリーに提供するのは一つの目標。情報系パッケージサービス「e Value(イーバリュー)V」は、昨年下期に大きく伸び、もっと売れるはずだったが、12月に発表された改正電帳法の2年間の猶予措置で足踏みした。下期から来年にかけて再び盛り上がると期待している。
基幹系、情報系の両方でクラウド版がそろった。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するため、個別製品のスマイルとイーバリューを統合した「DXパッケージ」という形で提案していきたい。
導入企業のニーズに合わせて、クラウドを利用すべきか、オンプレミスを継続するのか、寄り添った支援をしていきたい。
8月にはイーバリューVの一部サービスが日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。改正電帳法の要件を満たした文書保存も含め、ドキュメント管理を手厚くし、トレンドに対応している。
後半戦からは町工場など地域の中小製造業者をターゲットに販売管理システムの導入を進めていく。社内組織も整えたので、現場に足を運んで対話を重ねながら対応したい。
研究開発では、プログラミングを必要としないローコードノーコード対応や、人工知能(AI)を組み込んだパッケージの開発を進めている。
AIをキーワードとした受託開発を下期以降はさらに加速させ、体制も強化していく。