多くの企業がデジタルトランスフォーメーション（DX）への取り組みを加速しており、デジタルを基盤とした社会構造そのものが今後のデファクトスタンダードになるとみている。2022年後半もDX推進が経営の重点施策となり、投資活動が活発になっていくだろう。

　企業のDX推進は自社の事業変革やコアコンピタンス強化につなげていく現実的な取り組みに変化しており、実現していくためには顧客接点の変革、データ活用による価値創造、ビジネスプロセス変革などが重要だと考えている。当社は「データマネジメント」「サービスマネジメント」「プロセスマネジメント」の三つのITマネジメント力を強みにしており、顧客のDX推進を支援する上では非常に相性が良いと感じている。

　足元のビジネス状況を見ると、自動化や帳票製品では、電子化による帳票基盤刷新などのサービスへの移行が進む。クラウドはITサービスマネジメントサービス「LMIS」やリモートワークの基盤に最適な「デジタルワークフォース」が堅調なほか、人材派遣や人事管理向けサービスも伸びている。プロフェッショナルサービスは、事業部門向けコンサルティングやデータマネジメント案件が堅調だ。

　22年後半は、ここ数年のデジタル化でとどまっているDXが、真のトランスフォーメーションへの投資活動に変わっていくとみている。その中で当社は、企業の既存システムをクラウド基盤に移行する支援やシステム運用のアウトソーシングを提案するとともに、LMISを軸にITサービスの品質向上などの支援にも取り組んでいく。顧客維持のためのカスタマーサクセスを支援するサービスの販売も強化する。

　プロフェッショナルサービスでは、DX推進領域におけるコンサルティングやクラウド環境下でのシステム運用のアウトソーシングの対応に力を入れる。グループ連携を強化しワンストップでサービスを提供したい。

　当社が持つ三つの強みを生かしたソリューションサービスで企業のトランスフォーメーションを支援していく。