2022.08.30 【ソリューションプロバイダー特集】Dynabook  覚道清文社長兼CEOIT投資拡大など下期も増収計画

 環境は中国のロックダウン、為替の円安、半導体不足、コストアップなど厳しい状況だが、IT市場全体は堅調に推移している。

 今後、経済の緩やかな回復に伴い、IT投資も増えてくる。パソコン(PC)の出荷台数はグローバルでは減少しているものの、国内市場は働き方改革やDXの進展でモバイル系が順調だ。

 2022年度上期は、為替、コストアップのインパクトはあったが、大手ユーザー、官公庁などの需要が強く、前年同期比増収で推移した。

 今春から本格的に受注を開始した法人向けの14型プレミアムモバイルPC「dynabook RJ74」が好評だ。12世代CPUを搭載し、14型ながら1キログラム以下の世界最軽量を実現した。8月には12世代CPU、エンパワーテクノロジー、PC本体にも抗菌加工を施したモバイルPCを本格投入した。

 ソフトサービス分野では、企業向けウィンドウズ11PCへのデータ移行作業をサポートする「PCリプレース支援サービス」を5月から提供している。オンサイトの作業で、お客さまの作業負荷を軽減できる。

 7月には損害保険ジャパンと連携し、法人・個人事業主向け事故防止サービスに、ハード、ソフトの両面から大幅に機能を強化した新型ドライブレコーダーの供給を開始。今後、アルコールチェックの義務化でアルコールチェック管理ニーズが高まる。関連会社のAIoTクラウドが「アルコールチェック管理サービス」を提供している。

 下期も増収を計画している。経済環境の緩やかな回復に伴い、IT投資も拡大に向かう。PCはウィンドウズ10サポート終了に伴う買い換え需要が本格化。オフィス市場はテレワークやセキュリティー関連の需要、文教市場もGIGAスクールで導入したITを使いこなす需要が拡大する。企業向けは、BtoB製品と合わせてソフトサービスを強化。文教は教育現場を支援するソリューションを拡充する。

 当社は引き続き、コンピューティングとサービスの両面で貢献していく。