2022.09.06 実物大「ウエハーうちわ」人気 デバイスや半導体活用で交流の「メイカー・フェア」

特徴的なグッズも用意されたキオクシアのブース

 モノづくりをめぐり広い世代が交流する、メイカー・フェア(オライリー・ジャパン主催)が今月初め、東京ビッグサイトであった。企業や大学、個人まで約280組が参加、IoTや3Dプリンターなど、さまざまなデバイス、技術を活用するアイデアが披露され、体験企画もにぎわった。

 パナソニックやソニー、JVCケンウッド・デザイン、マクニカなど多くの大手もブースを出展。このうちキオクシアは、フラッシュメモリーを中心に展開する中、取り組んでいる自作SSD基板を紹介し、目を引いた。東芝メモリ時代も通じてかねて出展しているが、直近では「SSDを手掛ける会社が自作するとは、と工作ファンの間でも話題になりました」(担当者)。

 人気の一端はグッズにもあったようだ。基礎知識などを盛り込んだ本格的な同人誌の最新2号と、バックナンバー(1号)を準備。ウエハーを模した実物大の特製うちわまで配った。このうちわ、前回出展時は一部が虹色に見えるようなプリントだったが、今回は本当に虹色に光るよう表面を処理するというこだわりぶりで、「これがほしい」と訪れる人もいたほどという。

 担当者は「企業の取り組みももちろんだが、モノづくりの魅力を感じてもらえたら」と話した。
(7日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)