2022.09.07 ロボット導入、VRやデジタル訓練で支援 FA進めるSIヤー

展示会でソリューションを紹介する三明機工のブース

 ロボット導入にあたっては、現地レイアウトにあわせた干渉確認をしたり、リアルに体験してみたりしたいというユーザーの声がある。いざとなると、動線が交錯するといった課題があるためだ。また、せっかく導入しても実際に動かすには課題もある。

 そこで、ロボットシステムの統合を図るインテグレター、つまり、ロボットSIer(SIヤー)が注目されている。そんな一社、静岡市の三明機工は、バーチャルにロボットの動きを確認できるソリューションや、ロボット操作を実機同様にできるデジタルトレーナーの展開を進めている。

 熟練の匠(たくみ)の技能のデータ化や遠隔監視、予防保全などにつながる取り組み。背景には、ロボットSIer協会のトップでもある社長が、日本のモノづくり産業の在り方に抱いている危機感がある。「人材育成、スキルアップが重要な課題、最終的にはSI産業の国際競争力強化につなげたい」と意欲を示す。

(8日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)