2022.09.30 崩落石材の元の所在特定 熊本大学大学院、凸版印刷などが画像照合システムを開発

崩落した飯田丸五階櫓の石垣(提供=凸版印刷)

 熊本地震で崩落した石材の元の所在を、画像照合技術を用いて特定するシステムソフトウエアが登場した。

 熊本大学大学院先端科学研究部の上瀧剛教授らの研究グループが、信州大学学術研究院(工学系)や凸版印刷と共同で進めた研究の成果。新開発のシステムを、地震で甚大な被害を受けた熊本城の飯田丸五階櫓の石垣に適用して、有効性を確かめた。

 2016年に発生した熊本地震の影響で、熊本城の石垣から膨大な数の石材が崩落。これら...  (つづく)