2022.10.05 XR技術でアパレル業界のデジタル化を支援 KDDIと島精機製作所
デジタルカタログで新たな販売機会を創出
アパレル業界では販売店舗を含めたデジタル化が進んでいる。島精機製作所(和歌山市)とKDDIは連携して推進しているXR技術を連携させた販促パッケージ「XR マネキン for APEXFiz」をこのほど販売した。バーチャルサンプル)を用いたデジタルカタログや360度VRショールーム、店舗のデジタル拡張が可能で、店頭の余剰在庫削減や新たな販売機会の創出につなげる。
新製品は、島精機のアパレル業界向けデザインソフトウエア「APEXFiz(エイペックスフィズ)」とKDDI のXR技術を連携させたシステム。APEXFizで企画・デザインした衣服の3D・画像データを用いたデジタルカタログや360度から見ることができるVRショールーム、店舗のデジタル拡張などの機能を搭載。スマートグラスを用いたバーチャル展示やバーチャルヒューマンを活用した製品PR・店舗活性化などアパレル業界のデジタル化をさまざまな形で支援できるという。
デジタルカタログでは、リアルなバーチャルサンプルを使用し、現物製品が無くてもデジタルカタログを作成することが可能。店頭在庫を持たずに来店者への商品提案ができるほか、ECや決済システムに連携することで、販売促進ツールとして運用可能。360度VRショールームでは、バーチャルサンプルをコンセプトに合ったVR空間で360度見ることができるという。
島三博社長は「アパレルの大手ではデジタル化が進んでいるが、マーケットシェアがある中堅、中小のデジタル化はこれから。店舗の活性化も含めサポートしたい」と語る。現在、島精機製作所の本社では創立60周年記念イベントを11月30日まで開催している。このイベントでは「XR マネキン for APEXFiz」やバーチャルファッションショー、メタバースシステムなど展示。アパレル業界向けにXR提案を推進している。
(6日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)