2022.10.07 水素活用で新技術 東芝、レアメタル1割に 「P2G」前進

 再エネは天候などに左右され、また電気の備蓄は難しい。そこで、水素に変換して貯蔵・運搬する、パワーtoガス(P2G)の技術が注目される中、水電解をめぐり、その装置が基幹的な部品として注目されている。

 ただ、電極に、希少金属の一つであるイリジウムを大量に必要とすることが課題る。世界の年間生産量が7~10トンと、やはり希少な白金の年間200トンと比べても圧倒的に少ない。地域もロシアなどに偏っており、地政学上の問題もあって高騰が続くことが懸念される。

 そこで東芝は6日、水素活用をめぐる新技術を発表した。成膜方法などを工夫し、電極の大型化に成功したもの。イリジウムを従来の1割に抑えられるのが特徴。東芝はさらに、数%のレベルへの削減もめざしている。

 (7日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)