2022.10.26 【名古屋ネプコンジャパン特集】ジャパンユニックス 「エリアレーザー」搭載システム 2点同時はんだ付け可能に
ジャパンユニックス「デュアルエリアソルダリングシステム
ジャパンユニックスは「名古屋ネプコンジャパン2022」に出展し、レーザーはんだ付けロボットのレーザー照射新技術「エリアレーザー」を搭載した「デュアルエリアソルダリングシステム」を展示する。
同社は、非接触ではんだ付けができる半導体レーザー式や超音波式、こて式といった、はんだ付けロボットを生産・販売をしている。主要ユーザーは、国内外の車載基板やデジタル機器、医療機器、産業機器などに広がっている。
デュアルエリアソルダリングシステムは、同社が独自開発したレーザー照射技術をさらに進化させたもので、2ミリ角の正方形内のはんだ付けが2点同時に可能なほか、上下両面からのレーザー照射によるはんだ付けもできる。
全体加熱ではなくエリアレーザー照射範囲の局所加熱となり、製品への熱負荷を軽減する。リフローオーブンに比べて、設備設置の省スペース化が可能になり、CO₂排出量が少なく、カーボンニュートラルにも貢献する。FFCのような点数の多いものでも同時にはんだ付けが可能で、サイクルタイム短縮に貢献する。
レーザー出力は、130W。空冷式レーザーを採用しているため、大掛かりなメンテナンスが不要になる。
用途は、SMT工程では難しい局所のはんだ付けやコネクター、FPC+FR4、フラットケーブル、電源回路回りのはんだ付けなど幅広い。「Thermo Pro」を搭載しエリアレーザーの理想的なプロファイル制御(温度制御)を行い、異なる熱容量の部品のはんだ付けでも温度管理によって、部品への熱負荷を軽減する。
「Soldering Manager Pro」の併用で、リアルタイムで各々のはんだ付け状態をモニタリング、パソコンへの保存ができる。