NTTグループで音響関連事業を行うNTTソノリティ（東京都千代田区）は9日、音響ブランド「nwm（ヌーム）」を立ち上げたと発表した。NTTグループ初のコンシューマー製品として、オープン型でありながら「音漏れしない」有線イヤホンも同日発売。来春にはワイヤレスタイプも投入する。

　9日に発売したオープン型有線イヤホン「nwm MWE001」（税込み8250円）は、周囲への音漏れを最小化する独自技術「PSZ」を搭載する。この技術は、イヤホンから出る音波に180度反対の音波を出すことで打ち消し合い、耳元だけに音の“ゾーン"を作り上げることができる。まずはアマゾンで販売を開始。海外展開では伊藤忠商事と業務提携し、欧米のアマゾンでの販売に向けて準備を進めている。国内では家電量販店など店頭展開も視野に入れる。

　来春には、ワイヤレスタイプも2万円台で発売する予定。予約販売として今冬から、日米でクラウドファンディングを利用して展開する計画だ。

　同社によると、2025年にはワイヤレスイヤホン市場は世界で4兆円に拡大し、そのうちオープン型も4000億円規模に成長すると予測する。同社が狙うのは、25年3月末までにオープン型でシェア10%を獲得すること。売り上げ400億円を目指していく。

（10日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）