2026.10.12 【CEATEC 2026】13日開幕、社会実装進むAIを体感 821社・団体が出展
電子情報技術産業協会(JEITA)は6日、10月13~16日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開くデジタルイノベーション総合展「CEATEC(シーテック)2026」に、国内外から821社・団体が出展すると発表した。今年のテーマは「Transformation -企業が、産業が、そして社会が変わる-」。同日、東京都内で開いた会見で、CEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は、人工知能(AI)の社会実装や、暮らしから海洋、宇宙、交通まで広がる展示の見どころを説明した。
出展者数は前年の810社・団体を上回る。新規出展は338社・団体で、全体の41%を占める。スタートアップ・大学研究機関は246社・団体で、記録が残る2014年以降で最多となる。海外からも31カ国・地域の194社・団体が参加する。
AIの実用化を四つの視点で
生成AIの利用が日常に広がる中、今年はロボットなどを制御する「フィジカルAI」にも注目が集まる。鹿野氏は、会場で「身近になったAI」「社会実装されたAI」を感じ取ってほしいと呼びかけた。テーマに掲げた変革を、企業や産業、社会の具体的な変化として示す考えだ。
鹿野氏はAIの見どころとして、ロボティクス、予測・シミュレーション、社会インフラ、センシングの四つの視点を挙げた。フィジカルAIでは、ものづくりや作業の現場での活用を重視。ロボットの動作そのものに加え、生産性を高め、働く人の作業負担を軽くする技術に目を向けてほしいとした。
予測・シミュレーションでは、防災への応用を挙げた。AIを使って災害のリスクを予測し、シミュレーションを通じて対策を検討する展示などが見られるという。社会インフラでも、AIによる分析・予測を通じて事故や将来の危険を防ぎ、電力や通信などの安全を支える役割を説明した。
フィジカルAIを支えるセンシング技術も見どころとなる。鹿野氏は、実際に触れ、見て、聞くことを通じて技術の進展を確かめられる展示があるとし、体感・体験できる展示会の価値を強調した。
Xパーク、暮らしから宇宙まで
会場は、一般展示エリア「General Exhibits」、X(Transformation)パーク、ネクストジェネレーションパーク、グローバルパークの四つのエリアで構成する。CEATECは幕張メッセの4~8ホールを使用する。
目玉となるXパークは、社会課題に対する技術やサービスの挑戦をテーマごとに紹介するエリア。AI、サステナブル、ウェルビーイング、社会インフラなど八つのテーマを設け、関心のある分野から変革の動きを見渡せるようにする。
Xパークには、JEITAの部会や委員会、コンソーシアムなどの活動成果を発信する四つのパビリオンも設ける。「暮らしのDX」「海洋デジタル社会」に加え、今年は「宇宙共創」と「デジタル交通社会」が新たに登場する。
暮らしのDXパビリオンでは、家電や住宅設備などをIoT(モノのインターネット)でつなぎ、暮らしを豊かにするスマートホームを紹介する。鹿野氏は、家電メーカーだけでなく、家電量販店も参加し、販売の立場から暮らしのDXを提案する点を挙げた。
海洋デジタル社会パビリオンでは、水中ドローンをはじめとした技術を通じて海洋分野のDXを展望する。宇宙共創パビリオンは、宇宙産業を支える幅広い企業が集まり、産業の発展に向けた連携の可能性を示す。デジタル交通社会パビリオンでは、日本の交通を支える便利な仕組みや技術を紹介する。
新たな担い手と海外企業も集結
ネクストジェネレーションパークには、スタートアップや大学研究機関に加え、大企業の新規事業部門なども集まる。鹿野氏は、増加する出展者を通じて、新しい力や若い世代の力が会場を盛り上げることに期待を示した。
海外出展については、欧米だけでなく、普段接点を持つ機会の少ない国・地域からも参加があると説明。多様な企業や技術に触れる機会として来場を促した。
コンファレンスはピッチイベントなどを含め、229セッションを予定する。国際会議場のほか、展示会場内にもトークやピッチのステージを設け、4日間を通じて多彩なテーマを発信する。
初日は、スタジアムやアリーナの変革を取り上げるセッションも実施する。NTTドコモや三井不動産、ファイターズ、ぴあが参加し、テクノロジーが広げる観戦体験やエンターテインメント事業の可能性を議論する。
日本自動車工業会が主催する「Japan Mobility Show Bizweek 2026」とは、2024年に続く2回目の併催となる。両展示会は共通の来場登録で自由に行き来できる。13日午後1時からは、JEITA会長の新野隆氏と自工会会長の佐藤恒治氏が「日本の未来社会に向けて」をテーマに対談し、産業の枠を越えた共創を展望する。
会見では、優れた技術やサービスを表彰する「CEATEC AWARD 2026」の受賞案件も発表した。
JEITAは、4日間の会期で11万人を超える来場者を見込む。鹿野氏は、約11万人を集めた24年の併催を振り返り、今回はその数を超えたいと意欲を示した。入場は無料で、来場登録が必要となる。











