2022.11.24 店舗・公共施設のDX推進 シスコとunerryが連携
シスコシステムズとリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerry(東京都港区)は、店舗や公共施設におけるデジタル化とデータ利活用の推進で連携した。
unerryは、シスコが日本市場でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速を目的に今年7月に創設した「エコシステム パートナー プログラム」にも参画。両社で連携サービスの導入を推進していく。
シスコが提供するクラウド管理型ネットワークソリューション「Cisco Meraki MR」は、無線LANやネットワーク機器各種の管理機能に加え、ビーコンの機能を持つ。ビーコンは、ブルートゥースを利用した位置計測の技術で、発信された電波がスマホアプリと反応することで、アプリユーザーがその場に来訪したことを検知でき、来店計測や情報配信などに活用される。
unerryの提供するリアル行動データプラットフォームBeacon Bankは、提携する約120のスマホアプリを通じて人流データを蓄積、これを人工知能(AI)で解析することで、さまざまな場所の混雑状況や来訪者の属性・行動解析が可能だ。
今回、Cisco Meraki MRのビーコン機能とBeacon Bankが連携することで、Merakiビーコンによる来訪計測が強化されるとともに、unerryの人流ビッグデータと掛け合わせた分析可視化の高度化やunerryの提供する各種マーケティングサービスとの連携が実現する。
これにより、属性や来店頻度の見える化だけでなく、店外行動としてどのような業種、業態の店舗を利用する傾向があるかなど分析できる。また、休眠顧客や競合来訪傾向が強い客層に対するデジタル集客広告の配信・来店効果計測も行える。
今後、両社は連携してソリューションの高度化とサービス導入を推進し、店舗・公共施設のDX化を推進する。シスコのエコシステム パートナー プログラムは、さまざまな分野での経験や知見、高い技術力、イノベーション力を持つパートナー企業を対象としている。