2022.12.20 河野デジタル相、デジタルの目で東京都内を歩く 歩行支援システムを体験

白杖を振りながら歩く河野デジタル相=20日、東京都千代田区

歩行支援システムの体験に備えて準備する河野デジタル相=20日歩行支援システムの体験に備えて準備する河野デジタル相=20日

コンビニエンスストアでおにぎりを選ぶ河野デジタル相=20日コンビニエンスストアでおにぎりを選ぶ河野デジタル相=20日

 河野太郎デジタル相は20日、デジタル技術を活用して目が不自由な人が安心て歩行できるよう支援するシステムを東京都内で体験し、その様子を報道陣に公開した。デジタル技術の可能性を広げる民間事業者の挑戦に期待感を示した。

 体験したのは「めぶくEYE」と呼ばれる視覚障がい者向け歩行支援システム。スマートフォンのカメラと人工知能(AI)が歩行時の周囲の風景や障害物などを検知し、音声で道順を案内してくれる。開発に携わったのは相談事業のダイヤル・サービス(東京都千代田区)などで、来年3月の実用化を目指している。

 河野氏は、参議院会館(同)前で目を隠すアイマスクを装着。首にはスマホが入ったポーチをさげ、白杖を振りながら歩き始めた。音声案内を頼りに向かったのは、徒歩数分圏内にあるコンビニエンスストア。店内でおにぎりなどを購入する体験も味わった。

 体験後に河野氏は取材に応じ、誰一人取り残されないデジタル社会を目指すデジタル庁の役割に触れながら、「(体験した)この技術は特に視覚障がいの方の暮らしを便利にすることができるアプリだ。デジタル技術で社会を良くしようと思っている人にどんどんチャレンジしてほしい」とエールを送った。