2022.12.30 駐車場難民に朗報 誘導や駐車をITでサポート、OKIやボッシュなど
OKIの技術を紹介する催し
年末年始、規制や旅行での移動の際、意外に気になるのは駐車場での時間。空きスペースを見つけるのに時間がかかって何度も往来する、といった場面はありがち。「駐車場難民」などとも言われるが、次の交通機関の時間や用事が気になる人も少なくないだろう。
こうした駐車場での誘導などを合理化するシステム開発が、国内外のエレクトロニクス関連業界で進んでいる。
OKIは車両を空きスペースへ最短誘導する人工知能(AI)スマートパーキングを開発中。アイデアコスト入賞アイデアが発祥で、エッジAIなどを手掛けるキューオキ(福岡市)との共創で取り組んでいる。
駐車場映像をエッジ側でAI解析し、空き状況や混雑状況をリアルタイムで利用者に知らせる。カメラでスペースごとの車両を認識し、画面に「空」「満」などが表示されるもの。クラウド接続無しで、低ランニングコストで導入できるのも特長だ。
一方、ドイツのボッシュとメルセデス・ベンツは協業し、「ドライバーレスパーキングシステム」商用利用の承認を取得した。
センサーで走行経路や周囲をモニターし、車両の誘導に必要な情報を提供する。アプリで事前に駐車スペースを予約すれば、あらかじめ設定された降車エリアで降車できる。スマホアプリでタップすると、車両は割り当てられたスペースへのルートを見つけ出し、自ら移動して駐車。人が乗り込むときはこれの逆の流れになる。障害物などを検知すれば、むろん安全に止まる。
人員不足にも対応しつつ、駐車場での接触を減らしたり、料金の自動精算にもつながったりと、ユーザーの時間節約や、安全性向上にも貢献できそうだ。
(1月1日付けの電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)