2023.01.10 【製造技術総合特集】ジャパンユニックス 新製品のはんだ付装置「エリアレーザー」でグローバル事業展開
河野 常務
ジャパンユニックスは、はんだ付けロボットを主力に国内のほか中国(上海、深圳)、韓国(ソウル)、マレーシア(ペナン)、台湾(台北)、メキシコ(クアダラハラ)、北米(ニュージャージー)、インド(グルグラム)に営業拠点を構え、グローバル事業を展開している。
河野賢太郎常務は「2022年は、はんだ付けロボットの納期の課題があったが、売り上げは順調に伸ばすことができた。納入先は車載が中心だが、国や顧客も広がった。コロナ禍の20年から顧客を対象としたWEBセミナーを定期的に開催したり、リモート商談を行ったりしてきたが、22年からは対面による商談が戻ってきた。23年は中国の動向などは読めないが、エリアレーザーはじめ新製品で需要を拡大したい」と述べる。
はんだ付けロボットの新機種では、水平多関節型UNIX-HFR、垂直多関節型UNIX-VFRがある。フルオートメーションの生産ラインを志向した新世代のはんだ付けロボットとして市場に投入している。
技術面ではんだ付けロボットのレーザー照射技術「エリアレーザー」を開発した。レーザー照射範囲内エネルギーが均一で円形以外の形状(正方形、長方形)のビームが照射できる。
同技術の開発により、レーザーはんだ付けロボットの活用範囲をSMT工程にまで広げた。22年10月に開催された「名古屋ネプコンジャパン」(RXジャパン主催)に出展し、エリアレーザーはんだ付け装置を主力に出展し、来場者の注目を集めた。
新たに「B-iRON」(JBC製)を新世代の充電式はんだごてとして市場に投入を始めた。B-iRONはほかのJBC製品と同様、独自のヒーティングシステムにより、4秒以内に350度に達する極めて早い温度回復を実現している。65種類以上のこて先を用意している。1月25日から27日まで東京ビッグサイトで開催される「ネプコンジャパン2023」に出展する。
同社はIPCの日本の総合代理店として標準規格書の販売や規格の普及推進活動を行っている。日本代表は同社の河野友作氏が務めている。