2023.01.17 【半導体/エレクトロニクス商社特集】半導体世界市場 23年はマイナス成長予測

 WSTS(世界半導体市場統計)は、2023年の世界半導体市場を前年比4.1%減の5565億6800万ドルと、19年以来4年ぶりのマイナス成長を予測した。

 21年はコロナ特需で急成長し、同26.2%増と伸長。22年は年初は21年の勢いを維持していたが徐々に特需が終わり、世界的なインフレ、ロシアのウクライナ侵攻の長期化などに伴う個人向け電子機器需要の低迷などから、同4.4%増の5801億2600万ドルを見込む。23年は自動車のエレクトロニクス化や再生エネルギー関連投資などが下支えするものの、前半は22年後半からの市況悪化の影響が継続すると予測している。

 23年の製品別では、IC全体は同5.6%減の予測。メモリー同17.0%減、ロジック同1.2%減、マイクロ同4.5%減、アナログ同1.6%増を見込む。

 国・地域別では、アジア太平洋が同7.5%減だが、そのほかの地域では米国同0.8%増、欧州同0.4%増、日本同0.4%増と22年からほぼ横ばいの市場規模を維持すると見込んでいる。