2023.01.18 クアンドが3.8億円調達 現場特化のアプリ「SynQ Remote」を提供
遠隔コミュニケーション支援アプリ「SynQ Remote(シンクリモート)」を提供するスタートアップ、クアンド(北九州市八幡東区)は18日、ベンチャーキャピタルなどから約3億8000万円の資金を調達したと発表した。2021年の初回エクイティファイナンスと合わせて、プレシリーズAにおける資金調達額は累計で5億円となる。
今回の調達では既存投資家に加え、国内のメガバンク系ベンチャーキャピタル3社と個人投資家の青柳直樹氏や西口一希氏を迎えた。
調達した資金をもとに、現在提供しているリアルタイム通話の精度向上や、ナレッジデータベースなどの新領域への展開を進めるとともに、エンジニアやマーケターなど、セールス責任者の採用を強化していく。
同社は、製造や建設、メンテナンスといった現場での仕事に特化したビデオ通話アプリ「シンクリモート」を開発、販売している。現場の対象物を双方向からポインタで指し示す視覚的な機能などによって、遠隔での現場管理を実現。ベテラン技術者の業務負荷が増えるといった課題を解決し、人手不足の解消に貢献している。
20年の発売以降は安川電機や大東建託といった大手企業への導入も進む。「ICCサミット」や「B Dash Camp」などのピッチイベントでは優勝していて、注目を集めている。