2023.01.24 【ルームエアコン特集】富士通ゼネラル 「ノクリア」Xシリーズ

「ノクリア」Xシリーズ

足元の温度検知強化 温風を下方向へ自動調整

 富士通ゼネラルは、ハイブリッド気流で高い快適性を実現するルームエアコンの最上位機「ノクリア」Xシリーズと、空間に調和するデザインにもこだわった高級機「ノクリア」Zシリーズの新製品を昨年12月から売り出している。

 新製品では、両シリーズともに清潔性と暖房性能が強化されている。

 清潔性では、「熱交換器加熱除菌」をはじめとする室内機の清潔・除菌機能「ノクリアクリーンシステム」を拡充。室内機内部の風の通り道に防カビ効果のある材料を採用することで、風の吹き出し口でもカビの繁殖を抑制する。「カビ抑制タイマー」も搭載し、カビが繁殖しやすい条件が発生していないかを一日一回確認。検知した場合には52度以上で10分間加熱するなどカビ抑制運転を自動で実施する。「ウイルカット・フィルター プラス」で、ウイルスや細菌の抑制、カビの繁殖防止効果に加え、新たにアレル物質(花粉、ダニの死骸、カビ)を抑制する効果を追加している。

 暖房性能では、複眼輻射(ふくしゃ)センサーで足元の温度検知を強化している。効率的に室内を暖める「快適おまかせ気流(足もとコントロール)」で、室温が設定温度に到達した後の床面温度に着目し、足元の暖まりが不十分と検知した場合は風向きをさらに下方向へと自動で調整。室温が設定温度に達していても、床面付近が冷えていて肌寒く感じる場合に効果的だ。

 また、除霜運転中も暖房運転を継続する「バイパス暖房」を新搭載。従来は室外機に霜が付着すると、一度暖房運転を停止して約4~15分間の除霜運転を行っていた。新製品には新たにバイパス回路を搭載し、暖房時に室内機に向かう高温の冷媒の一部を室外機の熱交換器に流すことで、室外機の熱交換器に付着した霜を溶かしながら暖房を継続できるようにした。室外機に付着する霜の量が少ない間に暖房運転を継続しながら約1~2分で霜取りを実施。外気温と室外機内部の温度を約1秒に1回の間隔できめ細かく確認することで、適切なタイミングを判断して運転する。

 家庭内にWi-Fi環境がなくてもスマートフォンをリモコンとして使える業界初「スマホリモコンモード」も搭載。専用アプリをインストールしたスマホと室内機のWi-Fiを直接接続し、リモコンとして使える。Wi-Fi環境があれば屋外からの操作も可能。

 Xシリーズは、室内機の左右に搭載した「デュアルブラスター」を生かし、温度と速さの異なる2種類の気流をコントロールするハイブリッド気流で快適性を向上している。Zシリーズは、リビング空間の雰囲気を引き立てる質感にもこだわったデザインも特徴だ。