2023.01.25 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】オートモーティブワールド 神栄

新規開発大容量ポリプロピレンフィルムコンデンサー

フィルムコンデンサー事業を訴求

 神栄は、子会社の神栄キャパシタのフィルムコンデンサー事業を紹介する。

 1965年に世界で初めて高周波・大電流で高耐熱を実現したポリプロピレン(PP)フィルムコンデンサーを開発して以来、映像、照明、音響、電源、調理家電、パワーエレクトロニクス、産業機器など幅広い市場のフィルムコンデンサー需要に対応している。

 2021年にフィルムコンデンサーの基幹工場、神栄キャパシタ長野工場(長野県東御市)で、自動車産業品質マネジメントシステム国際規格「IATF16949」認証を取得した。

 電源回路用で培った技術、ノウハウを生かし、電子化が進み小型・高性能化、高耐熱性、耐振動性が求められる車載用の需要に応える体制を整備。今年はマレーシア工場(ジョホールバル)でIATF16949の取得に向けて、24年の審査を目指して準備を始める。

 EV、PHVの環境車の給電ステーション、充電器オンボードチャージャー、DC-DCコンバーターや、車載用のエアコン、音響機器、パワーウインドウ電源などのフィルムコンデンサー需要に長野とマレーシアの両拠点から供給できる体制を整える計画だ。

 オートモーティブワールド展では、車載向けに力を入れている神栄キャパシタのフィルムコンデンサーの技術力と製品ラインアップを紹介。特に、今後に向けて搭載が進むSiC、GaNの高電圧パワーデバイス向けの高耐圧フィルムコンデンサーを提案する。引き合い、商談案件を積み上げ24年度からの本格供給に備える。

 また、開発を終え、いつでも量産可能な180度耐熱のポリエーテルイミド(PEI)フィルムコンデンサーをパネル展示で初公開。マッチ箱程度のサイズに仕上げ、オーディオ用途などへの採用を提案する。