2023.01.30 エネ危機の中、グリーン技術に注目 パナソニックがCESで初披露
オブジェのような印象的なパナソニックのブース
米ラスベガスであった「CES2023」では、エネルギー関連のソリューションも多数展開。グリーンを前面に打ち出した代表格のパナソニックグループをはじめ大手のほか、スタートアップからも独自の技術が披露された。
ドイツで4月に予定される大型展示会、ハノーバーメッセでも、燃料電池や水素関連が目玉の一つになっており、世界的なエネルギー問題も背景に、省エネ、脱炭素への関心が一層高まっている。
パナソニックは今回、初披露の技術やデバイスを含め、総合的に展開した。うち、グリーン水素製造デバイス・水電解装置スケルトンモデルは、再生可能エネルギーを用いた水電解による、CO₂フリーのグリーン水素製造コスト低減に貢献できるもの。デバイスを開発中で、貴金属フリー高活性触媒材料が特長。
また、純水素型燃料電池は、安定した発電性能と業界最高の発電効率56%を実現。出力は5kWで、連結して出力アップもできる。今後の本格活用を通じ、脱炭素社会の実現に貢献する。
さらに、モビリティー電化のキーデバイス・技術として披露したのは、世界最高レベルのエネルギー密度や、高い安全性・信頼性で業界をリードする車載(EV)用円筒形リチウムイオン電池。現在のラインアップと、次世代大容量の規格として期待されている開発中のものを紹介。EVの進化・普及に貢献する。
このほか、米スタンフォード大学発のスタートアップで、ワイヤレス給電を手掛けるエイターリンク(東京都千代田区)は、世界で初という空間伝送型ワイヤレス給電技術「AirPlug」を発表するなどした。
(31日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)