2023.02.03 独に最大級の車載向けSiC半導体工場 米ウルフスピード、30億ドル投じ
発表のもよう
米半導体大手ウルフスピードは1日、30億ドルを投じてドイツに半導体工場と研究・開発(R&D)センターを建設すると正式発表した。EUから補助金の承認を受けて、数カ月以内に着工する見通し。炭化ケイ素(SiC)製半導体工場としては世界最大級となり、2027年に生産を開始する見込み。独電装部品大手ZFとの提携も発表した。
予定地は西部ザールラント州の火力石炭発電所の跡地で、ZFが一部出資する。本格稼働すれば600人の雇用を見込む。
ウルフスピードは米ノースカロライナ州を拠点にし、能力増強へ65億ドルを投じる計画を発表。今回の投資もその一環という。直近の最新工場建設には20億ドルの投資を発表している。
今年初めには独メルセデス・ベンツと供給契約を結んだほか、英ジャガー・ランドローバーからも要望があり、欧州の需要を満たすのに工場進出が必要と判断したという。一連の投資で生産能力は10倍以上に拡大する。
立地を発表する催しには、オラフ・ショルツ首相らも出席した。
(6日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)