2023.02.08 【コネクター総合特集】本多通信工業 セグメントナンバーワン獲得狙う
本多通信工業は、ミネベアミツミグループとしての総合力を生かしながら、成長市場ニーズを捉え、ナンバーワン商品の獲得を狙っていく。
新たに開設したマーケティング専門部隊の活動の3本柱は「ミネベアミツミグループ商品」「HTK商品開発」「ミネベアミツミグループのグローバル販路」。ミネベアミツミグループ商品では、車載カメラ関連をグループ各社が手掛ける製品と融合することで、車載カメラ用コネクターや中継用コネクター、カメラECU製品などをトータルソリューションとして提供する。HTK商品開発では、新しいつなぐ製品を積極的に開発する。同時に、グループのグローバル販路を有効活用していく。
これらにより、成長する市場のニーズを捉え、セグメントナンバーワンの獲得を狙う。ターゲット分野は、産機/半導体製造装置、ロボット、通信インフラ/5G・6G通信、モビリティー、スマート農業などを掲げる。
モノづくり力強化の取り組みでは、同社の多品種少量の工程改善の取り組みとミネベアミツミグループの強みである製造力を生かして生産性を向上させていく。これらを通じ、収益力向上、柔軟な生産対応(人手不足対応)、安定品質、在庫抑制を図り、納入リードタイム短縮化につなげる。
同社は2022年から、FA用に0.8ミリピッチインターフェースコネクター「HDRシリーズ」の電流容量アップタイプ「HDRPシリーズ」を販売開始した。HDRシリーズの小型かつ高い堅ろう性という特長を維持しながら、電流容量アップを実現している。
車載製品では、6ギガ/12ギガbpsの高速伝送に対応したLⅤDSコネクター「TAH」を伸ばしていく方針。