2023.02.08 【コネクター総合特集】サムテックジャパン カスタマーサービス徹底など重視

 サムテックジャパンは米国の産業用コネクターメーカー、SAMTEC社の日本法人。同社が重視するのは①カスタマーサービスの徹底②ミニマムオーダー③カスタム製品対応。米ビショップのコネクターメーカーランキングで2021年も総合ナンバーワン評価を獲得した。

 SAMTECの22年度(12月期)売上高は前期比約10%増の1046ミリオンドルと初めて1ビリオンドルを突破。特にサムテックジャパンは同約63%と大幅増となった。光関係や高速伝送関連などの出荷が大きく増加した。

 今後も引き続き、架橋配線可能な光コネクター「FIREFLY」の拡大とともに、COM-HPC規格エンベデッドモジュール対応のアクセラレート「HPシリーズ」、次世代ハイスピードコネクター「NovaRay(ノバレ)シリーズ」、高速バックプレーンなどのデザインインに力を注ぐ。

 新製品として、PCIエクスプレスGen5をサポートできる「PCIエクスプレスケーブルアセンブリー」(PCIEC-G4/PCIEC-G5シリーズ)を22年12月にリリースした。PCIエクスプレスのカードエッジのそのまま挿入できる。ノバレシリーズは、新たに「EXTREME PERFORMANCEパネルマウントI/Oアセンブリー」をリリースした。差動32ペアに対応し、PAM4、112ギガbpsの高速伝送をサポートする。

 今後も積極的な生産増強投資を推進。今後はマレーシアで高速伝送コネクターの生産体制を整えるほか、シンガポールにディストリビューションセンター(大規模物流倉庫)を完成させ、2月の稼働を予定している。台湾デザインセンターの移転・拡張も実施した。