2023.02.08 【コネクター総合特集】SMK パワートレイン向けの拡販に力

 SMKは、CS事業では情報通信市場および車載市場を2本柱とし、加えて、アミューズメントやヘルスケア市場への展開を強化している。これらの市場向けに、積極的な新製品の開発・投入やグローバル体制拡充を推進していく。

 2023年度に向けても情報通信や車載を柱に展開し、特に中華圏のEV市場や、5G端末市場に向けた展開を強化する。5G系では、高周波対応の小型・低背基板対基板コネクターやフローティングコネクターなどの開発に力を注ぐ。車載は、高シェアを持つ車載カメラ用に加え、パワートレイン系やADAS関係、EVバッテリーマネジメントシステム向けなどの展開を強化する。

 今後の重点拡販製品として、車載用では、ロック機構付き高接触信頼性FPC/FFCコネクター「FV-1シリーズ」の車載バッテリーやインバーターなどパワートレイン向けの拡販に力を入れる。同シリーズは同社従来品の圧着コネクターと比較して高さ約60%減を実現しており、セットの小型化・低背化に貢献する。

 5G関連では高周波対応基板対基板コネクター「RB-1シリーズ」などの拡販を推進する。嵌合高さ0.6ミリメートル、幅2.1ミリメートル、ピッチ0.35ミリメートルの低背・小型構造。小型・多極ながら使用周波数DC-12ギガヘルツまでカバーできる。フローティング付きプローブの使用で、同時に多極ピンの高周波測定が可能だ。

 このほか、小型モバイル機器のグランド(GND)接続やアンテナ接続用に、業界最小クラスの低背型横接点方式のターミナル「サイド接点ターミナル」(高さ1.0×幅0.8×長さ3.6ミリメートル)を開発した。機器内の省スペース化に寄与する。