2023.02.07 EVに不可欠な「電磁鋼板」3倍増へ JFEスチールが500億円を追加投入
JFEスチールは6日、EV向けの電磁鋼板を増産する方針を発表した。岡山・倉敷の拠点で約500億円を投入し、2026年度の稼働を見込む。
電磁鋼板は、高磁束密度かつ低鉄損という優れた磁気特性を持つ。全方向にほぼ平均的に優れた磁気特性を有し、モーターなどの鉄心材料として用いられる無方向性電磁鋼板と、一方向(圧延方向)に極めて優れた磁気特性を持ち、変圧器などの鉄心材料として用いられる方向性電磁鋼板の2種類がある。
電動車の駆動モーターには、無方向性電磁鋼板が欠かせない。エネルギー利用の効率化を図り、航続距離も延伸できる。
同社は一昨年、約490億円を投じ、こうした電磁鋼板の生産能力を2倍に増強する方針(稼働予定は24年度上期)を発表していた。世界的な環境規制の強化に伴い、さらなる急伸が見込まれることから、能力を一段と強化することにした。
(8日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)