ニチコンは、自動車、情報通信分野向けコンデンサー製品を強化する。電気二重層コンデンサーと比べ、はるかに大きなエネルギー密度を有し、二次電池との比較でもパワー密度、寿命、急速充放電、安全性などで優れる蓄電デバイスの小形リチウムイオン二次電池をウエアラブル端末やIoT機器に提案する。

　コンデンサーは、導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーで、各種機器向け組み込みCPU／FPGAボードなどのDC12V以下電源用に業界最高レベルの125度3000時間保証「RDS」をはじめ、大電流用に125度2000時間保証で業界初のリプル電流重畳で耐久性保証、85度85％RH1000時間耐湿性保証「PCW」、DC12～48V電源ライン用に業界最高レベルの125度3000時間保証「RKS」、大電流負荷用にリプル電流重畳で耐久性保証、125度4000時間保証、85度85％RH1000時間耐湿性保証「PCA」を市場に投入した。

　導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーは、従来品から1～2ランク高容量化し、高リプル電流、低ESR性能に優れた125度4000時間保証「GYF」の供給を開始した。

　アルミ電解コンデンサーは、チップ形で125度5000時間保証「UYA」、基板自立形で業界最小レベルの105度5000時間保証「LGC」、業界最高レベルの125度3000時間保証「LHT」の供給を始めた。

　フィルムコンデンサーは、xEVの主機モーター駆動インバーターに不可欠な平滑用「EM」の搭載車種が拡大している。

　蓄電デバイスは、エネルギー密度とパワー密度が両立した小形リチウムイオン二次電池「SLB」をスマートフォン内蔵スタイラスペンや一次電池のアシスト電源用に供給中。最大20Cの急速充放電性能を有し、10Cレートで2万5000回以上の充放電が可能。