2023.03.23 水道のカビ臭を防止へ 東芝がセンサー開発、産業活用も

開発されたセンサー

 水道のカビ臭が最近、各地で問題になっている。主な原因は湖・沼やダムに繁殖した藻類が生産する代謝物であることが分かっている。

 ただ、多くの浄水場では検査員の経験と嗅覚による官能評価で1次判定をしている。より効率的な検査が課題になっている。

 東芝は、小型で安価なセンサーである「水晶振動子」を活用。社会インフラ設備の保守・点検の現場で高感度に「ニオイ」を検知するセンサーを開発した。

 臭気の自動判定に対するニーズなどに対応。浄水場以外の社会インフラ設備の保守・点検や、食品・飲料メーカーの品質・生産管理分野などへの応用も視野に入れ、開発を続ける。
(23日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報しています)