2023.03.29 【関西エレクトロニクス産業特集】大和無線電器 商売の基本に戻り店頭での提案体制を強化

大和無線電器の本社ビル

 大和無線電器は、来年度の方針として基本を大切に、メーカーと一体となった販売体制を強化。これまでと同様に取扱商品の拡大を推進しつつ、付加価値を付けてのビジネスを強化。前年実績をキープした今期の実績を来期に飛躍させる。

 今年度の実績は、電子部品部門で多くの受注を獲得し、前年比2桁以上の実績で推移。一方、家電部門はコロナ禍の特需の反動で落ち着いた状況が続いているという。その中でもシャワーヘッドなどが好調に推移。節約志向の強まりのほか、店頭での水流実演が功を奏した。同社の坂本賀津也社長は「商売の基本に戻り、店頭での提案体制を強化した。体感、体験を推進し、50台を販売した店もあった」と話す。

 来年度は商売の基本に立ち返り、店頭で売れるように動くことを基本とする。家電部門では製販一体となって流通に提案し、店頭でも自ずと売れる体制を構築。電子部品部門では顧客の困り事に対応し「お役立ち営業」を推進。付加価値を付けてプラスのビジネスを進める。

 家電部門ではメーカーのモノづくりへの思いをくみ取り、率先して提案できる体制を強化。電子部品部門では製造業向けの案件が大きく伸びている。ソリューション的な提案を強め、ビジネスを拡大する。