2023.03.29 【関西エレクトロニクス産業特集】岡本無線電機 「お役立ち」起点に営業活動見直し

岡本無線電機の本社社屋

 岡本無線電機の2023年3月期の実績は、増収増益の予想。国内では省エネ関連向けの需要が好調だった。来期は「商売の原点に戻り、顧客接点を強化する活動を行う」(岡本崇義社長)方針。顧客への「お役立ち」を起点に営業活動の見直しを図る。

 今年度は、上期で全般的に好調だった実績が下期で落ち着いた。一方で、通期では上期の好調さをキープした形。前半では、物流向け関連や車載関連向けが好調。後半では、省エネ関連向けの需要が順調だった。

 来年度は厳しい状況が続くと見る。一方で、24年度に向けて盛り返すことも予想される。同社では原点に戻り、顧客との接点を強化。提案内容の充実や効率的な提案などを再徹底。困り事の解決を目指せるシステムを構築し、顧客のニーズに対応する。

 同社では重点事業として「Automotive」「Medical」「Environment」の3分野への活動を国内外で強化している。また「お役立ち」を海外でも推進。海外エリアごとの情報共有を推進しながら、ノウハウを水平展開する。

 岡本社長は「原点に立ち返り、先に備える。やるべきことは、お客さまへの『お役立ち』。提案内容を充実して、技術支援ができることもアピールする」と語った。