ノーリツが、2030年の社会課題を見据えたガス給湯器を7月に売り出す。5日、入浴時における除菌と見守りに加え、入浴後の快適な睡眠もサポートする高効率ガス給湯器「GT-C72シリーズ」を発表。「衛生」「超高齢化社会」「睡眠不足」という日本が抱える社会課題の解決につなげる機能を盛り込んだ製品とし、今後の戦略機種と位置付けている。

　新製品は、風呂配管を除菌し、排水溝にたまっている水の臭いも抑制するオゾン水除菌ユニットを搭載した「オゾン水配管クリーン」に加え、浴槽の循環アダプターから残り湯を吸い込み、紫外線（UV）LEDを実装するUV除菌ユニットでお湯を除菌する「UV除菌」を備える。オゾン水除菌ユニットには、工学院大学の独自技術を実装した業界初の「AQUA OZONE（アクアオゾン）」を採用した。

　入浴時の深部体温の変化を推測する業界初の技術「HIITO（ヒート）」による入浴サポート機能も備える。この技術を生かした「ホッと湯上がりモード」は、従来からの見守り機能に加え、長湯による「のぼせ」対策をサポート。また、「あったか睡眠サポートモード」は、就寝予定時刻に合わせて、おすすめの入浴開始時刻や入浴時間の目安を通知する。

　これらの新機能で、衛生、超高齢化社会、睡眠不足という三つの社会課題にガス給湯器からアプローチする考えだ。GT-C72シリーズの価格は、オゾン水とUVによるＷ除菌を搭載した機種で税込み58万6630円。

　（6日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）