2023.04.06 PFU、リコーブランドで初の新商品 スキャナー2機種の販売開始
RICOH fi-8040
スキャナー大手のPFU(石川県かほく市)は6日から、業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」からリコーブランド初の新商品として2機種の販売を始める。発売するのはA4サイズ対応のADF(自動給紙方式)スキャナー「RICOH fi-8040」と、A6サイズ対応のフラットベッドスキャナー「RICOH fi-70F」の2機種。リコーグループの強みである複合機やプリンターと、PFUの海外販売力やサポート力を生かし市場拡大を狙う。
リコーは昨年9月、富士通子会社だったPFUの株式8割を取得。リコー傘下となったPFUは今年1月にfiシリーズなどのスキャナー製品のブランドオーナーをリコーに変更すると発表していた。今回はリコーブランドの新商品第1弾となる。
fi-8040は、医療機関や官公庁向けのエントリーモデル「fi-7030」の後継機。スキャナー本体には4.3インチのカラータッチパネルを配置し、従来比1.5倍にあたる毎分40枚の高速読み取りを実現した。新たな機能として「DirectScan」を搭載。パソコン(PC)に接続することなく読み取ったイメージデータを社内のネットワークフォルダーやFTPサーバーへ直接保存できるようにした。
スキャンしたデータを添付して、fi-8040から直接メールで送ることも可能。共用スペースに設置することで、複数人で共用できる。価格は税込み7万950円、出荷開始は5月17日。
fi-70Fは、自治体や病院・店舗窓口での本人確認業務向けの「fi-65F」の後継機。運転免許証などの本人確認書類を1秒で高速にスキャンするなど読取速度の向上と消費電力の抑制を図った。価格は税込み5万2800円、出荷開始は4月7日。
(7日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)