2023.04.18 脱炭素に絞ったCVC 旭化成が水素などに5年で1億ドルの投資枠

 旭化成は、カーボンニュートラル(CN)に特化したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)投資枠の設定を発表した。水素や蓄エネルギー、カーボンマネジメント、バイオケミカルなど環境分野の課題解決に取り組むアーリーステージのスタートアップを対象に、2027年度までの5年間にグローバルで1億ドルを出資する。

 CVCの動きは各社に広がるが、こうした取り組みはまだ珍しい。同社のCVCでは従来、事業化までの期間が比較的短いヘルスケアやIoT、住宅などが中心になってきた。一方、水素や蓄エネルギーなどバリューチェーンがまだ確立されていない分野への投資は難しく、積極的には展開していなかった。

 今回、従来とは投資期間や投資判断基準を変える形で特化した投資枠を設定。新規事業創出だけでなく、投資活動を通して、同社や社会の温室効果ガス削減を目指す。

(19日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)