2023.04.20 「ラピダス版」の2ナノめざす 半導体新会社を率いる小池社長、人材など手応え

展望を熱く語る小池社長

 国産の先端半導体量産を目指すラピダス(東京都千代田区)の小池淳義社長。電波新聞社などのインタビューに応え、北海道千歳市の拠点での新工場について、4棟前後を想定することや、前工程と後工程を一体的に取り組む考えなども示している。

 「IBMは2ナノの試作に成功しているが、その『ラピダス版』が必要。全自動で、AIも駆使。3Dのパッケージング技術も必要になり、融合することを検討する」という。

 また、汎用品はめざさない同社。「たとえばNTTの光電融合デバイスなどもその先にある。大量のデータを扱うインターフェース。あるいはグリーン化。我々が最先端の半導体を供給し、企業が新たな価値を創造するといったサイクルを期待している」とした。

 人材確保は大変では、と聞かれると、「よくそう言われるが、幸い、世界中から応募が来ている。技術者400~500人体制を想定しているが、すでに100人ほどが決まり、年内には200人ほどになる見込みだ」と手応えを話した。

 このほか、資金調達のあり方、半導体の「敗戦」への反省、今後の展望などを語った。
(20、21日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報しています)