2023.05.15 業界初の「MIPI A-PHY」規格搭載カメラモジュール登場 日本ケミコンが開発を発表

NCM25-AC

 日本ケミコンは15日、次世代車載向け超高速インターフェース規格「MIPI A-PHY」を搭載した車載用カメラモジュール「NCM25-AC」を開発したと発表した。MIPI A-PHYを搭載したカメラモジュールの発表は業界初。自動運転やADAS関連などでの採用拡大を見込んでいる。

 MIPI AーPHYは、MIPIアライアンスが策定している車載向け超高速インターフェース規格。NCM25ーACは、業界で初めてAーPHY規格に準拠したチップセットをリリースしたイスラエルの半導体メーカー、Valens Semiconductor(バレンズセミコンダクター)社のⅤA7000チップセットを採用したカメラモジュール。通常のLANケーブルよりも細く(直径3ミリメートル)軽い長さ10メートルくらいのケーブルで、1リンク当たり8Gbpsの高速伝送が行える。

 同社は今月24日からパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される「人とくるまのテクノロジー展」に、NCM25ーACをサンプル出展する予定。量産スケジュールは今後の市場動向を踏まえたうえで決定する。

 製品仕様は、有効画素数1920(H)×1280(V)ピクセル。出力インターフェースは、MIPI AーPHY。フレームレート30fps MAX。画角は123度(H)/80度(Ⅴ)/149度(D)。外形サイズはL39×W32×H16ミリメートル(カメラ部除く)。有効画素数とフレームレートは今後の市場動向を踏まえ高解像化を予定している。

 MIPI AーPHY規格搭載車の市場投入時期は24年から25年頃と想定されている。
(5月16日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)