2023.05.31 【JISSO PROTEC/JPCA Show特集】東京ウエルズ〈紙上参加〉 独自の汎用技術応用、テストハンドラーを開発

汎用テストハンドラー「MMTH」

 東京ウエルズは、搬送、制御・回路・計測・画像をコア技術にダイオード、トランジスタ、LEDなどの個別半導体、LCRのなど受動電子部品向けの端子塗布機、測定検査機、テーピング機などを市場に提供している。

 同社の搬送技術はモーターやアクチュエーター、エアバルブなどのデバイスを基に、マイクロメカニズムを構築し正確な動作の下で、流体力学などを考慮した重量が1ミリグラム以下の微小電子部品を正確に高速搬送する。

 事業を拡大している外観検査装置はコンデンサー、インダクター、ダイオードなどの外観良否を判別する装置で主力機種はTWA-4100シリーズがある。

 新たに検査アルゴリズムにAIを開発し搭載した。これまでの検査アルゴリズムの作成で課題となっていた、作業者の熟練度や機体差による判定閾値(いきち)のバラつきをなくすとともに設定作業を簡素化した。

 また、同社独自の搬送技術などを応用し開発したテストハンドラー事業を強化しており、汎用(はんよう)テストハンドラー「MMTH」、部品移載整列装置「MMIH」、ピックアップ搬送式「MMVH」をラインアップしている。

 汎用テストハンドラーMMTHは、顧客のその時の要望に合わせて組み替えることができるテストハンドラー装置。供給、テスト、排出の各部をモジュール化し、多彩なテストモジュール(各種外観検査、各種電気測定、光学測定、温度計測など)を組み合わせ、幅広いニーズに対応する。

 MMVHは、ピックアップ搬送式を採用し、機構部品などにおいても安定的な搬送を実現したハンドラー。吸着搬送することでさまざまな形状の製品も外観検査が可能なほか、電子部品や半導体素子などにおいてもパレットへの移載や格納ができるなど汎用性・拡張性の高い装置である。

 部品移載整列装置MMIHは、電子部品や半導体素子などを整列させパレットに移載、格納する装置で、比較的大型の電子部品および個別部品のトレー整列に適する。