2023.06.14 携帯市場、半導体の状況は改善か モトローラ、ワイモバイルとタッグで新製品展開

製品の発表会

 「今年の携帯の市場はまだ厳しいが、半導体などの状況はよくなってきている。企業として大事にしていることを発信しつつ、認知度向上に力を入れたい」。

 こう話した、モトローラ・モビリティ・ジャパンの松原丈太社長。同社は、次世代通信規格5G対応SIMフリースマートフォンの新製品「moto g53j 5G」を発表した。多彩な機能を盛り込んだミドルレンジのスマホ。鮮明でなめらかなディスプレーや、ステレオスピーカー、大容量バッテリーなどを訴求する。16日に発売され、直販サイトでは3万4800円(税込み)。「アジア太平洋では、日印豪が特に重点」という市場への浸透を図る。

 また、メモリー容量などが一部異なり、ほぼ同一スペックの「moto g53y 5G」が、Y!mobile(ワイモバイル)から29日に発売される。2万1996円で、MNP+シンプルM/Lでの契約時には1円としている。

 同製品はクアルコムのスナップドラゴンを搭載。5G高速通信の性能や、大画面、高品質な写真撮影が可能なカメラシステムなどを備える。

 日本市場向けには、多湿な環境を想定して防湿・防水機能が重要になる。おサイフケータイ対応のFelica機能搭載も、日本市場向けの対応。主要なアプリ動作も検証済みだ。

 松原社長は「ワイモバイルさんは、一定の価格をクリアして(性能・品質を満たして)ほしいという前提があり、SIMフリー、ワイモバイルのユーザーとも喜んでいただける内容」と自信を見せた。

 また今後についても またソフトバンクの寺尾洋幸常務も「5Gコンテンツを快適に楽しめる」と訴求した。

(15日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)