2023.07.27 【半導体/エレクトロニクス商社特集】たけびし トータルソリューションを提供 海外・医療・自動化・オリジナルの4分野に注力
岡垣 社長
たけびしは、今年度から100周年となる2026年度に向けた、新中期ビジョン「T-Link 1369 ~Road to 100th~」をスタートした。また、6月28日付で岡垣浩志氏が社長に就任。新体制のもと、企業価値の向上に取り組むとともに、幅広い事業分野で多様な課題解決を実行する「京都発 最強のトータルソリューション商社」を目指す。
新たな中期ビジョンは26年度に売上高1300億円、ニュービジネス、プラス300億円、経常利益60億円、ROE9%を目指すもの。
重点施策として①成長=四つの成長戦略の進化②変革=総合商社を目指したイノベーションの創出③財務=資本効率を重視した経営の実践④非財務=サスティナビリティ経営の高度化--を目指す。
中期ビジョンの初年度となる今期は売上高1000億円、経常利益38億5000万円を目指す。3期連続の増収・増益となる予定。足元の状況は4~5月までは順調に推移しているが上期後半以降、電子部品分野で少し減速感があるものの電気自動車(EV)向け投資などは引き続き好調で、そこに向けての需要は順調という。
同社は現在、国内営業拠点を7支店・1営業所。海外はグループ含め合計8カ国22拠点で展開。特に海外はシンガポールのリ・チャンプ社を子会社化し、インドや東南アジアを中心としたエリアで展開を強化している。近年はインド市場が伸びており、車載向けなどの商材が好調。製品を組み合わせユニット化して商材を納める提案などを目指している。
海外の展示会ではリ・チャンプ社と同社で共同でブースを出展して両者の商材を提案するなどクロスセルが進む。オリジナル商品の販売も海外で強化中。国内でシェアが高いOPCサーバーは北米などで展開を強化している状況だ。
岡垣社長は「当社の強みはパートナー商品やオリジナル商品を組み合わせ、トータルソリューションを提供できること。成長戦略として海外、医療、自動化、オリジナルの4分野で展開を強化している。食品業界など新たな分野も開拓し、京都発最強のトータルソリューション商社を目指す」と話す。