2023.08.28 【電波時評】死せる大経営者 生ける後輩らを走らす

 稲盛和夫氏の訃報から、早くも1年になる。そんなことを想起したのは先日、インバウンド観光の復活に関する記事を読んでいてのこと。代表的観光地・京都では、老舗企業に経営のノウハウを教わろうとツアーなどで訪れる中国人経営者が多く、そこには稲盛氏の影響もあるもようなのだという。

 確かに京都では学生時代以来、「このあいだの戦」は室町時代の応仁の乱、といった言い回しを聞く。ことほどさように、戦災などを免れたことが老舗の多さにつながってもい...  (つづく)