2023.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】三菱電機インフォメーションネットワーク 本多孝司社長
コンサル事業化取り組む
高い技術力などで機会拡大
ICT市場は、リモートワークとオフィスワークの融合の中で、いかに効率よく仕事ができる環境を作っていくかに焦点が移ってきた。DXに加え、お客さまのサイバー攻撃などセキュリティーに対する危機感もあり、ネットワークを含め、ICTは強いニーズがある。
当社の2022年度業績は、過去最高の売上高、利益率となった。昨年12月には、MINDサイバーフュージョンセンターの設備増強を完了し、急増するサイバー攻撃などに対し、お客さまがこれまで以上に安全・安心にセキュリティーサービスを利用できる環境を整えた。
23年度も、お客さまのハイブリッドワーク環境への投資にどう応えていくかに重点を置いて取り組んでいる。ハイブリッドワークは、接続環境が増え、セキュリティー環境の整備が特に重要になってくる。ネットワークでは、SD-WAN、セキュリティーではゼロトラストに対応したSASE(サッシー)などのサービスを強化している。また、工場の中のデータの流れを監視し、適切に対応するサービスなどにも注力している。
7月からは、ネットワーク全体の振る舞いを分析し、既知だけでなく未知の脅威にもリアルタイムに検知できるNDR(ネットワーク・ディテクション・アンド・レスポンス)の導入および運用を一貫して提供するサービス「マネージドNDRサービス」の発売を開始した。
また、8月からは、経営環境の変化に対応できるITインフラのニーズに応え、次世代ITインフラ実現を支援する「ITインフラコンサルティングサービス」を提供開始している。
自前のデータセンター、SOC、サイバーフュージョンセンターにより、ICT環境の提案から構築、運用までワンストップで対応できるのが強みだ。強固なITインフラの構築支援、新たなサービスの提供に力を入れている。
当社は、三菱電機グループのITインフラやアプリケーションなどを担ってきた。これにより、高い技術力、ノウハウを蓄積してきた。また、三菱電機グループ以外の多くの企業にICTを提供し、ニーズも取り込んでいる。こうした好循環の中で力をため、さらに磨きをかけていきたい。今後は、コンサルティングサービスの事業化にも本格的に取り組む。三菱電機グループのITインフラのサポートを通じて得た難易度の高い技術、ノウハウ、知見をビジネスチャンス拡大につなげていきたい。