2023.09.08 【石油暖房機特集】トヨトミ 石油ストーブのダブルクリーンモデルに力

石油ストーブ「RC-W36N」

 トヨトミは、消費者の節約志向を受けてポータブル石油ストーブの反射形ダブルクリーンモデルの販売に注力している。

 ダブルクリーンモデルでは、上段が白光炎式、下段が赤熱式という2種類の燃焼方式を搭載している。下段は800度の赤熱式では遠赤外線が発生し、じんわりとした暖かさが広がる。上段では、赤熱式で燃え切らなかった臭いのもとを、1200度の白光炎式で燃やし切るため臭いが少ない。

 また、通常の半分程度まで火力を抑えられる「低燃料消費運転」が可能。過度な暖房をしないことで温暖化防止につながる。最小火力で使用した場合、従来に比べてポリタンク9個分(RC-W36系)の灯油を節約できる。

 ワイドサイズの反射板が部屋を暖めると同時に、波状の反射板でむらができないように熱を乱反射させ、効率アップにつなげる。

 ダブルクリーン以外の消臭機能として、消火時にゆっくり火を消していくことで臭いの原因となる未燃ガスを燃やしきり、臭いの発生を抑える「ニオイセーブ消火」を備えている。「でるでる芯」を搭載。芯が劣化し、火力が弱くなったと感じたら、レバーやつまみを操作するだけで芯を2ミリメートルずつ2段階で上げて火力を回復する。

 「こぼれま栓」という機能で油漏れの不安を軽減する。万が一、口金が外れてもタンク内の閉止弁が油漏れを防止する。

 燃料費をいかに抑えるか、安全に使用できるかどうかに関心が高まっている。コンセントが不要で、すぐに暖かくなるといった特性を持つ石油ストーブ。電気以外の熱源によって生み出される独特の暖まり方に石油ストーブの人気は根強いという。低燃料運転や消臭、安全面での訴求が不可欠だ。

 ほか、消火時にノズル内の灯油を残さない構造で強い臭いの発生を低減する機能や、5分間人がいないと自動で弱燃焼になり、さらに25分間人がいないと自動的に消火する人感センサー付きのファンヒーター、灯油が切れると電気暖房に切り替わるハイブリッド型ファンヒーター、レトロデザインでインテリアとしての機能が高いとされる対流形石油ストーブの販売も好調に推移している。