2023.09.14 パナソニック静岡工場が操業50周年 洗濯文化に大きく貢献

50周年を迎えたパナソニック静岡工場

 洗濯機を生産するパナソニックの静岡工場(静岡県袋井市)が、操業50周年を迎えた。1973年に、当時市場では2槽式洗濯機が主流の中、最新鋭となる日本初の全自動洗濯機専門工場として竣工(しゅんこう)し、今では最先端のドラム式洗濯乾燥機も生産するなど、日本の洗濯文化に大きく貢献してきた。

 静岡工場では、水流制御による洗浄力の向上や世界初となるヒートポンプ式乾燥、洗剤自動投入などの新たな技術で使いやすさと環境性能を両立する洗濯機を次々に生み出してきた。

 同社の藤本勝くらしアプライアンス社常務ランドリー・クリーナー事業部長は「遠州の方々には、"やらまいか"(やってみよう)という進取の精神に富む気質があり、静岡工場では、常にさまざまな"初"を開発してきた」という。

 「これからも、新たな価値を追求した洗濯機を生み出していきたい。生産効率を高め、また顧客のニーズに寄り添った商品開発に取り組みたい」(藤本常務)など、今後の抱負を語った。

 静岡工場では、最高品質を担保した高効率なものづくりに力を入れている。プレス部品や樹脂部品など主要部品の内製化で品質の均一化を図り、長さ100メートルにおよぶ自動検査ラインを2ライン備え、全数サイクルテストを実施し、顧客に最高品質の洗濯機を届ける。

 ドラム式洗濯乾燥機(ななめドラム)プレミアムモデルとなる新製品LXシリーズを10月から発売するが、業界初の酸素系漂白剤まで自動投入できる「トリプル自動投入」をはじめ、はやふわ乾燥ヒートポンプ、温水スゴ落ち「泡洗浄」など、同社独自の高い洗浄力、使い勝手、乾燥性能を実現させ、顧客満足度の高い仕上がりとなっている。
(18日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)