2023.09.26 【産業用インバーター/インバーター用部品特集】双信電機
フィルムコンデンサー(平滑用、スナバー用)
フィルムコンデンサーで平滑用、スナバー用など提供
双信電機は、パワーエレクトロニクス事業部で、各種インバーター向けに、ノイズフィルターやフィルムコンデンサーなどを展開。移動診断車によるノイズ/EMC測定サービスも実施している。
インバーター用フィルムコンデンサーは、平滑用、スナバー用などの製品をラインアップ。
特に産業用の中・大容量分野向けの品ぞろえを充実させている。同社のフィルムコンデンサーは①フルカスタム対応②小ロットからの生産対応③評価試験設備の充実などを特徴とし、独自構造による低発電、低ESLなどを強みに、再生可能エネルギー関連をはじめさまざまな分野で実績を拡大している。
フルカスタム対応では、要求に応じた形状提案、端子形状や、高圧・大電流・耐サージ要求への対応、低ESR、低ESL設計などに柔軟に対応。設計から生産まで一貫して対応し、少量多品種生産に対応する。評価試験設備は、寿命検証評価や高周波電流試験による製品検証、各種要求規格に応じた試験などが可能。
同社ではさらに、キャスティングモールドコンデンサーの技術開発を完了した。外装のケースとモールドする樹脂を一体成型することで、イニシャルコストを抑制でき、希望する形状に成型可能。大型サイズの高電圧・大電流用途に対応し、良好な耐湿性を有する(85度85%RH 2000時間劣化無し)。同技術を今後、平滑用や共振用に展開していく方針。
2050年カーボンニュートラル達成に向け、パワーエレクトロニクス技術の重要性はますます高まり、電気の作り方や使い方をより効率化していくことが求められている。同社はそうしたニーズに対し、ノイズフィルターやフィルムコンデンサーを通じた課題解決を図ることで、社会貢献を目指す。フィルムコンデンサーの設計・製造は、グループ会社の双信パワーテック(宮崎県都城市)で行う。